【引退ブログ】4年 育成コーチ/MG 今本佳佑

日頃より学習院大学男子ラクロス部の活動にご支援、ご声援をいただいております、保護者の皆様、OBOGの皆様、学校関係者の皆様に、そして学習院大学男子ラクロス部に関わる全ての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。今後とも、ご支援、ご声援の程宜しくお願い致します。
 
4年育成コーチ兼MGの今本 佳佑です。

引退ブログって最高だなって改めて感じます。特に自分の同期のブログはみんなの新しい一面が今になって発見できて結構毎日が楽しいです。
その楽しさと同時に終わりが近づいてくることをひしひしと感じて、寂しさも覚えます。一生に一度しかないこの期間を存分に味わいたいと思います。率直な気持ちを書こうと思うので、稚拙な文ですが、温かくお読みいただけると幸いです。
 
 
入部は渡辺雪太郎くんと一緒に。
軽音に入ろうとしていた彼をラクロスの体験会に連れて行って正解だった。あの時雪ちゃんが「けいすけどこにいる?」っていう電話かけてこなかったら今頃雪ちゃんクロスじゃなくてマイク握ってたね絶対に。
(この話は一年生の頃から引退ブログで書くと決めていたから無理やりねじ込んだ)
 
入部理由は日本一とか日本代表になりたいとかそんな素晴らしいものではなく、ここなら成長出来ると思ったから。あとは普通に新歓がうまかった。
 
そこまで深くない理由で入部をしたわけですが、今までの人生において一番いい選択をしたと思う。全く後悔のない選択。最高の人達と出会えたし、なによりも本当に自分自身、成長できたと感じる。
 
 
 
2022年5月3日の本入式(入部式)で自分は、「部活動の集大成として、後悔のない様頑張ります」と言ったのを今でも覚えている。
嘘偽りのない宣言だったし、当時は本気で後悔のない4年間を過ごす予定だった。
 
引退が近づいてきた今、答え合わせをするなら大きな後悔が一つ。多少の後悔は人間なら誰しもするし、そこは気にしてない。
ただ、3年生に上がる段階でした選択に対して今後しばらくは後悔し続けるのだと思う。
 
それは、プレイヤーをやめたこと。
 
小峰と一緒で、留学から帰国したらラクロス部をやめるつもりでいた。留学先で思う様にラクロスが出来ず、帰国してもただ足を引っ張るだけの存在になるのだろうなと。死ぬ気でラクロスをしようと思えば、留学先でもできたはず。壁が見つからないなら見つけるまで探せばよかったし、だだっ広い公園はあったから永遠にグラボしたり、やろうと思えばやれたけどやらなかった。完全に環境のせいにして逃げ道を作っていただけなのだと思う。
 
でも、帰国して同期の顔を見たら辞められなかった。辞める決断が出来なかった。
かといってプレイヤーとして活動する気力もなかった。ただ、運よく当時学習院の育成コーチを引き受けていた翼さんに出会えて一年生の育成として部に貢献するようになった。
今、育成コーチをやっていて本当に楽しいし、一年生が喜ぶ姿も、悔しがる姿も、努力する姿も、一年生が成長するすべてを一番近くで見られて、最高に幸せな時間を過ごしている。育成コーチという役職にも当然誇りを持っている。
でも、上級生になればなるほど、同期がリーグ戦で活躍すればするほど、きついトレーニングをみんなでこなしているのを見れば見るほど、プレイヤーをやめたことに対して後悔をしてしまう。
 
なんであの時踏ん張れなかったのかと。踏ん張ろうとしなかったのかと。
 
みんなと一緒にリーグ戦を戦いたかったし、シュート決めた瞬間に抱き合いたかった。死ぬ!とか言いながらトレーニングもしたかった。みんながしんどい思いをしている事すら羨ましい。あの時にした選択の結果、全部出来なくなってしまったこと。
 
とまぁ、こんな感じで大きな後悔をしているわけで。
「楽あれば苦あり」これを自分はこの4年間で身に染みてわかったこと。
短期的な楽は長期的な苦を生んでしまう。
今のみんなをみていると大丈夫だとは思うけど、これから下そうとするその選択が短期的な「楽」にしかならないのかってのは、じっくり考えた方がいいと僕は思います。
 
 
話は大きく変わります。
この前の千葉大との試合の帰り道、今年一緒に育成コーチをしてくださっている大和さんと引退ブログの話をしていて、やっぱ必要じゃない人っていないよなーとそんな話をしていました。
本当にその通りだと思う。同期に関わらずこれまで何十人と沢山の人の引退ブログを読んできて、その中で共通して言えることは、「誰か」は「誰か」の「支え」になっていること。
勝つ上で必要なのは強い選手。と世間の人は答えるかもしれない。確かに技術のある、体格に優れている選手が多ければ多いほど、勝ちに近づく。ただ、そんな選手だけでは勝ちに近づくだけで勝ちきれないと思う。強い選手を精神的に支えてくれる選手だったりチームスタッフがいて、物理的にケアしてくれる人達がいて。
チームを作る上で一人一人が誰かの支えとなっていて、必要とされているのだなって改めて感じます。
だからチームって素晴らしいものなんだね。
 

最後に、自分を支えてくれた皆さんにメッセージを送りたいと思います。
 
3年生
一個下の代なのに関わる機会があんまりなかったよね。普通にもっと話したかったし、みんながどんな人なのか、もっともっと知りたかった。
今のうるさい四年生と違って冷静さがすごくある代なのかなって勝手に思ってます。逆に、自分の想いを熱く伝えるのもあんまり上手じゃないのかなって。それぞれが秘めてる想いはプレイヤー、スタッフ問わず熱いものを持っていると思うから、そこをもっと表面に出してもいいと思う!来年の一部での舞台、思いっきりプレーして思いっきり楽しんで!
まずは一勝!吉報待っています。
 
2年生
去年、みんなと闘った8ヶ月は素直に楽しかった。でもそんな日々もあっという間に過ぎて、気づいたらみんな上級生になっていて。今の一年生にけいすけさんが取られる、とか嬉しいことを言ってくれたけど、実際は、みんなが上級生に馴染んでいくのを結構寂しかった。(親元を離れる感じ?しらんけど)
人数が少ない代と言われることが多いけど、だからどうしたって感じだよな。人数少ないながらもこれまでも闘ってきたし、これからも闘っていく。この代にしか出せない13人だからこその強さをこれからもっと見せつけてほしい!
みんなからもらった寄せ書きとTシャツ、部屋に飾っています。一生の宝物です。みんなの最後の試合、翼さん、大和さんと思い出のTシャツ着て応援に行きます。同期に頼り、頼られ、一丸となって進み続けてください!
 
だいすけさん、はるさん、おおみさん
まさか偉大な皆さんの後を引き継いで、自分が育成コーチをするとは当時全く想像していませんでした。育成コーチを今しているからこそ、期待された人間は結果で返さないといけない。努力しないといけないことをまじまじと感じます。当時の自分はATとして起用させて頂いたのに、なんの期待にも応えられませんでした。もっとラクロスに熱中すべきだった。育成コーチの熱量に応えるべきだった。今になって申し訳ない気持ちでいっぱいです。だからこそ必ず、育成コーチとして今年のウィンターを優勝し、遅くなってしまいましたが期待に応えたいと思います。見ていてください!
 
翼さん
去年は本当にお世話になりました。翼さんがいなかったら育成として活動できていませんでした。本当に出会えてよかったです。
「関係の質」翼さんが教えてくださったこの言葉は今の育成において一番大切にしている考えです。
翼さんから学んだこと、ウィンターで形にして見せます!優勝のメッセージ送るので待っていてください!
 
同期へ
やっぱりみんなと離れられなかった。本当に部活やめようと思った時も1人1人がしっかりと話聞いてくれて素直に嬉しかった。
学年が上がると、自分は育成でみんなは上級練で週5部活なのに水木だけしか会えない週があったり、スーパーカップは一緒に行けなかったし、合宿も宿舎以外は完全別行動と、過ごす時間が段々減っていってしまって正直めっちゃ寂しかった。
だから、引退したらまずは同期会を盛大にやりたい!卒業旅行も楽しみ!
16日、みんなが積み上げてきた4年間を思いっきり出し切ってほしい!
日本一には届かなかったけど1部昇格は絶対に成し遂げてほしい!
「PHOENIX 史上最強の世代」
 
スタッフへ
新参者のスタッフとして関わっていく中で多分とっつきにくい部分も多かったと思う。けど快く受け入れてくれてありがとうございました。学習のスタッフのレベルは本当に高いと思う。てか、レベル高いです!選手時代には気づかなかったけど、育成コーチしていると本当にそう思う!ただ、もっとみんな内に秘めている想いだったり考え、情熱を表に出してもいいんじゃないかとも思う。やっぱり内に秘めてるままだと、他人は理解しづらいしね。そこから誤解だったりも生まれてきちゃうしもったいないかな。もっと胸を張って部活に取り組むともっともっとチームがいい方向に向かうと思うので頑張ってほしい!
来年のリーグ戦でみんなが活躍してるのを楽しみにしてます!
 
たけ
いつからずっと一緒に過ごしてるのかね笑
俺にとっての精神的な支えはたけです。俺は人に相談事とかあんましないけど、辛いことだったり悩みだったりいろんなことたけになら話せた。多分これからも長い付き合いになると思う。まずはたけは社会人一年目、俺は就活。互いに悩むこと多いと思うけどこれからもよろしく。とりあえず田中会やな(ゆいうるさいしな)

後輩の諸君、今田中君の財布のひもはかーなり緩いみたいなので、見つけ次第積極的に声をかけよう。
 

プレイヤーをやめたことの後悔で始まったこのブログですが、色々と想いを書いていく中で、育成コーチとして順風満帆な生活を送れていたのだなぁーとも実感してます。
でも、運が良かっただけなので、やっぱりこれからは後悔したくない。「苦あれば楽あり」そんな人生をこれから歩んで行きたいと思います。
以上で引退ブログ-前半-とさせていただきます。
 
前半?
 
というのも、育成コーチとしての自分の引退は、一年生の大会「ウィンター」(決勝は12月6日)をもって迎える予定です。
ですので今回は、「引退ブログ -前半-」として書かせていただきました。
ウィンター前にもまたブログを更新させていただきますので、ぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。
(今回一年生のことあんまり書いてないけど拗ねないでね、育成コーチ陣も両親も)

大和さんちゃんと書くので焦らず待っててくださいね。
 
 

でもやっぱ一年生に向けて軽く書きます。

「ウィンターに向けて」

優勝の道のりって本当に遠い。
サマーも接戦に接戦を制して決勝まで行ったけど、一歩届かず。
ユースも一点で負けた。

この一歩が今の俺たちの課題なんだと思う。
その一歩に対してみんなは今、どれほど向き合えてるのかな。
体重の目標まで100グラムだった。とか、あとはシュート決めるだけだった。とか、キャッチするだけだった。とか。
ゴール目前で転んでしまったその現状にどれだけ真剣に向き合えてるのか。
日頃向き合うその妥協した小さな一歩が、優勝を前にした時に大きく立ちはだかるのだと思う。
もう一回、その一歩に対して真剣に向き合おう。

みんなと過ごすのも残り1ヶ月。
これまでの期間で色んなことを経験させてもらった。すごく感謝してる。
でも俺がいっちばん見たいのは、みんなが優勝した瞬間の表情。
最高の瞬間を手にするために今は楽よりも苦を選択して欲しい。

やるよ!

長くなりましたが、引退ブログ-前半-とさせていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

まずは16日の入れ替え戦、MGとして自分のできることをし、最大限チームに貢献したいと思います。

4年育成コーチ兼MG 今本 佳佑

目次