日頃より学習院大学男子ラクロス部の活動にご支援、ご声援をいただいております、保護者の皆様、OBOGの皆様、学校関係者の皆様に、そして学習院大学男子ラクロス部に関わる全ての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。今後とも、ご支援、ご声援の程宜しくお願い致します。
大学４年目、DFリーダーの渡辺雪太郎です。
オフなのにも関わらず月曜日５限の授業中に引退ブログを書いています。
いろいろお察しですね。
思ったより文章が堅くなってしまいました。まじめで勤勉な性格が出てしまいましたね。
お時間あるときに読んでいただければ嬉しいです。
大学に入ったら軽音サークルに入ると決めていた。
12年間バスケを続けて、もう部活はいいやって思っていた。
入学する前に３つか４つあった軽音サークルを全部調べて、
ここだ！ってところを決めた。
たまたま話しかけてくれた佳佑を連れて、
新歓初日にそのサークルのブースに行って「入ります！」って宣言した。
夢のバンドマン生活が始まると思っていた。
思っていたのだけれど。
たまたま佳佑がラクロス部に捕まって、
偶然そのタイミングで佳佑と電話していたので説明会についていった。
その流れのまま北グラでロングを持たされて、
当時４年生TRの実樹さんに「ロング持ってる人ってかっこいいよ！」
って言われた記憶を最後に、
気づいたら週５で4時半起きの生活が始まっていた。
１年生のころ部活があんまり好きじゃなかった。
DFするのは楽しいし、同期とラクロスするのも楽しかった。
ただ本音のところ、みんなの熱量について行けなかった。
試合に勝ちたいとか、負けて悔しいとか薄っすらとしか思えない人間だったから、
みんながサマー優勝！ウインター優勝！って頑張っているなか、試合に出してもらっていたけど、本気になりきれていない自分がいた。
そもそもサマーに関してはハーフ2回しか超えていないし、ウインターも肉離れしていたからほとんど試合に出られなかった。
勝敗に関われていなかったっていうのもあるかもしれない。
試合に負けたあと、みんなが泣いている姿を見て、どんな顔をすればいいのかわからなかったし、申し訳ない気持ちになっていた。
この時期を楽しみきれなかったのは残念だったな。
そんなモチベーションだったため、たいして上手くならないまま月日が流れてしまった。
考え方が変わったのは２年の夏。
人がいなさ過ぎて急遽7月にSSDMへ転向した。
1年生の頃、大和さんに「雪ちゃんショーディー上手くね」って言われてからハマったSSDMというポジションで一緒にプレーできることは嬉しかった。
試合にたくさん出られるチャンスだったし、自信もあったから、もともと留学に行く予定だったけど残るか迷っていた。
うじうじ悩んではいたけど、結局大学への手続きは進めていて、あとはお金を払うだけの段階まで準備をしていた。
そんなとき、ある先輩から50行を超える長文引き留めLINEが送られてきて、
「あ、俺はラクロスするしかないんだな」と悟った。
素直に必要とされていることが嬉しかったし、お世話になった人たちの力に少しでもなりたいと思ったから残ることに決めた。
俺がたいして留学行く気ないのとか、全部見越してあのLINEを送ってきているのだから恐ろしい。
人生変えられまくっているけど全く後悔はない。
この時期くらいからラクロス自体を好きになってきた。
これまではもともとやっていたバスケで培った感覚でなんとなく守れていたけど、
何回やっても翔馬さんに1on1で勝てなかった。
朝電車に乗っているときに今日はこうしてみよう、ああしてみようって考えながら毎練習に向かっていた。
考えながらラクロスしている人と1on1するとこんなに楽しいんだと思ったのを覚えている。
考えてラクロスするようになって、急に上手くなった気がした。
迎えた武蔵戦。
本当に文字通り何もできなかった。
全然努力が足りなかったなと感じた。
試合終わった後、控室前の通路でなにもできなかった俺に「ごめんな」って言ってきた先輩がいた。
世話になった先輩にあんなこと言わせてしまったのが本当に悔しかったし、情けなかった。
試合に負けて心の底から悔しいと思ったのはこれが初めてだったかもしれない。
自分がチームを変える。と意気込んで新チームに臨んだ。
24チームはたくさんの人に期待されているのを感じていた。
保護者会ができたり、OBとの交流が増えたり。
新しく活動理念が制定されて、組織としての成熟度も高まっていた。
当時の4年生たちがラクロスだけじゃなくて、
いろんなところでチームが強くなるように動いてくれていた。
なんとしてでもよしきの代を一部の舞台に立たせようという強い想いが痛いほど伝わってきた。
とにかくプレーしていて楽しかった。
入れ替え戦に勝って、
同期と一部の舞台で戦うことを想像したらワクワクした。
これまでなんの役にも立てなかったし、
なにがなんでも同期と一部で戦いたかった。
自分が4年生になったとき、
日本一のチームのDFリーダーとしてフィールドに立ちたかった。
東大戦。
準備はできていたし、自信もあった。
ただそれでも足りなかった。
いまの一年生でも試合の動画を見ればわかると思う。
俺のせいで負けた。
ほとんどのウイングで負けたし、完全に俺のミスで2失点した。
全部のシーンを鮮明に覚えている。
負けた瞬間は何が起きているのかわからなかった。
ただ試合が終わっていた。
家に帰って、すべて終わってしまったことを理解した。
たくさんのOBOGや保護者の方々、
お世話になった先輩や育成コーチ、
全力で応援してくれていた後輩、
必死に1年間戦ってきてくれた4年生、
そしてなにより共に日本一を目指してきた同期、
全員を巻き込んでこの結果を招いてしまったことがとても苦しかった。
念願だった一部昇格、日本一を狙えるかもしれないという期待。
全部を自分の手で裏切った。
どうすれば止められたか、どうすれば結果が変わっていたか。
一晩中ずっと考えた。
あんな経験は2度としたくなし、誰にもしてほしくない。
全く気持ちを切り替えられないまま引退飲みに行った。
4年生たちが笑顔で接してくれることが何よりも辛かった。
会の終盤で修吾さんに話しかけられて泣いてしまった。
「ごめんなさい」しか言えない自分に腹が立った。
あんなに1年間必死に戦ってきた修吾さんの優しさに甘えることしかできなくて、ほんとうに悔しかった。
一部で戦うことができなくなって、正直なんのためにラクロスをするのか分らなくなってしまったこともあった。
けれどこれまでの先輩の姿を思い出して、すぐに思った。
同じ思いはしてほしくない。
後輩たちには一部で戦ってほしい。
日本一を目指せるところにいてほしい。
これまでそうやって先輩たちが俺らの前に立って戦ってきてくれた。
順番が回ってきたのだと理解した。
めちゃくちゃうるさくて、やる気に満ち溢れた1年生が入ってきたことは嬉しかった。
自分たちが1年生の頃を見ているようで、素直に羨ましいなと感じてしまうこともある。
その活気と共に4年生がチームの外へ押し出されるような感覚を覚える。
しかし最後の一戦は紛れもなく4年生が主役の舞台。
今年の俺の目標は
チームを勝たせるロングになること。
ただ上手くなることに注力したシーズンだった。
だから自信しかない。
これまで関わってくれたすべての人に見てもらいたい。
今年は勝つ。
もう少しだけお堅い話を。
「憧れのチームに、そして人に」
24チームが始動する際に決まったチームの活動理念。
前主将の徳田修吾さんがこの活動理念への思いや考えを話しているのを聞いているとき、心の底からワクワクした。
地域の人、保護者やOBOG、他大のラクロス部など大学内外から応援されるチーム。
そしてなにより結果を出す、強いチーム。
この活動理念が年々少しずつこの組織を変えていき、
1部の強豪大学にあるような揺るぎない伝統が、
いつか学習院にも生まれるかもしれない。
こんなことも想像できるくらい、この活動理念は夢にあふれている。
引退するまでにどれほどそんな理想的なチームに近づくかはわからなかったけど、
部員みんなが同じ方向を向いて、変化していくことへの期待に胸がふくらんだ。
実際にこの2年で組織は大きく変化したように思う。
保護者会ができたり、OBの方々との交流が増えたり、地域の中学校と交流したり。
大学内でのラクロス部の見え方もかなり変わった。
前みたいにツイッターで散々言われるようなことはなくなったしね。
大学の常務理事の方が試合見に来てくれるまでになった。
全員の小さな行動の変化が積み重なって、
少しずつチームが変わっていたことを実感している。
人数が多くて、うるさすぎる4年生が多い中で、よしきなりのやり方でチームをまとめてくれた。本当にすごいとしか言えない。ありがとう。いつも返信遅くてごめん。
長く強い学習院をつくるためにこの活動理念は大切にしてほしいと思っています。
頑張れささご。
ここからはメッセージ。
両親へ
まさか大学に入ってまで部活をやるとは思っていませんでしたよね。バスケは何となく続けてきたけれど、ラクロスは初めて自分で選んだスポーツでした。
ガリガリで泣き虫だったころの俺を知っている2人は、まさかこんな野蛮なスポーツをやるようになるなんて想像できたでしょうか。
丈夫に育ててくれてありがとう。
バスケをやっているときはなかなか試合に出ている姿を見せられなかったので、今こうしてプレーしているところを見てもらえることが嬉しいです。
たくさんわがままを聞いてくださったおかげで、何不自由なく、ここまで熱中することができました。
小学校1年生からスポーツをやってきましたが、息子が本気で部活に打ち込む姿を見るのはこれが最後だと思うので、ぜひ暖かく見守っていてください。
引退したら掃除でもなんでもやります。
授業にも行きます。
これからは極力迷惑をかけないように頑張ります。
当日も応援よろしくお願いします。
25DFへ
俺がなにを言っても響かないのは1年間通してわかっているので、読みたい人だけ読んで。（唯一返事をしてくれるこうへいが途中からいなかったのがとても寂しかった）
とにかくありがとう。
別に俺についてきたわけではないと思うけど、一緒にラクロスしてくれてありがとう。
書いた通り、入れ替え戦は4年生の舞台だから2,3年生はいくらミスしてもいい。
グラボ拾いきれなかったら、代わりに拾いに行くし。1on1抜かれたらスライド飛ぶし、飛ばしてやる。なにより自分が後悔しないようにプレーしよう。
この1年やってきたことをすべて出そう。
そして勝って浅野さんに美味い飯連れて行ってもらおう。
DFは家族だからな。
れお
毎年「去年の俺より上手いな」って思いながら見ていた。来年どこまで上手くなるか楽しみだな。部室復活したらビデオ見は部室でやりな。後輩可愛がってやれよ。
こうへい
まずは健康第一に。ほんとにこうへいがいなくて寂しかったよ。こうへいがいるといないじゃチームの安心感全然違うからな。来年活躍している姿を見せてくれ。
にいみ
とりあえず浅野さんの言うことを聞け。正直れおより上手くなるポテンシャルあるぞ。老害ルートは逃れられなそうだけど、にいみの発言がチームを強くするぞ。
しゅり
最近4年生早くいなくなってほしいオーラ出しすぎ。来年のDFはしゅりの頑張り次第だと思うよ。やるときはやる男なんだから頑張れ。仲良くなってくれてありがとな。あとキャンプいこう。授業も助けて。
ささご
あんまり心配してないな、上手くやれそう。いつぞやの突発的な飲み会に呼んでくれたの嬉しかったな。俺もう呼ばれなくなった？来年はいつでも暇だからな。りょうとは俺と違ってシャイボーイだからアップの声かけしてあげて。任せた。
ふうが
なんか今年になってよく絡まれるなあ。来年試合出てくれよ。普通に期待してるぞ。引退したら肉うどん食べような、もちろんBIGで。
なかの
ほんとに無理させた1年だったな。2年生扱いなんてしてなかったからきつかったよな。
去年一緒にボックス目指しますって言って、ほんとに入ったのまじですごいな。今年ラクロスやってて一番嬉しかった出来事だよ。来年も期待してるぞ。
あさい
毎回返事が「あ、はあい」なのやめろ。もっとでかく強くなって、後輩たちにいいとこ見せてやれよ。うかうかしてたらあっという間に抜かされちゃうぞ。センスだけはあるんだから頑張れ。あと、後輩スタッフに手出すのはほどほどにな。
たいち
なんとか頑張ったなたいち。素直なところはいいところだからな。頑張らなきゃいけないときは必ずくるから、その時が来たらやり切れ。来年戦おう。悪いが正直たいちで笑ったことはないぞ。
えだ
最近メキメキ成長してるね。髪型もいい感じだよ。ささごが疲れてたら支えてあげて。
えだも後輩スタッフ狙ってるって浅井が言ってたけど本当かな。
せんじゅ
引退したら君の専属コーチになる予定だから準備しておいて。いつまでも怪我ばっかりしてないでかっこいい先輩になれ。
ハルさんへ
今まで出会った大人の中で一番変です。
こんな人が世の中にいるんだと驚きました。
ハルさんによくわからない女ラクの試合に連れていかれたときはどうしようかと思いましたが、今いろんな試合を一人でも見に行くようになったのは確実にハルさんのおかげです。
ラクロスの楽しさを教えてくれてありがとうございました。
健康第一でお願いします。
大介さんへ
そういえば大介さんと無限に1on1していた時期はほんとうに楽しかったです。確実に勝ち越しています。一番成長を見てもらいたい人です。ロストマンどこかで使います。
5年目の過ごし方について聞かなきゃいけないことがたくさんあります。
今度こうせいとけんしんと飯でも飲みでも行きましょう。
ていうか俺らが大介さんのところに行きます。
お世話になりました。ありがとうございました。
大見さん
大見さんが写っているグリの投稿は全部いいねしています。Falconsファンなのでこっそり大見さんだけ応援しています。
また一緒にラクロスしましょう。
同期へ
みんなとラクロスする日々が終わってしまうなんて信じられない。
この1年間ほんとに楽しかったし、苦しかったな。
東大戦終わったあと、どっか遠征かなんか行く車の中で、「正直負けたのお前のせいよ」って誰かが俺に言ったとき、
こいつらが同期でよかったなと心から思いました。
言ったの誰か忘れたけど、どうせ辻村だろ。
たくむの可能性もあるな、ワンチャンじょうか太陽？
とにかく言ってくれてありがとう、あれがあったから切り替えられた。
同期の公式試合はことごとく結果を残せなかったから、最後は勝って終わろう。
積もる話は引退した後だな。
なあ、わたる。
いろいろあったけど、
みんなのおかげで最高の学生ラクロスだった。
ありがとう。
