平素より学習院大学男子ラクロス部の活動にご支援・ご声援をいただいております保護者の皆様、OBOGの皆様、そして学校関係者の皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。
今後ともご支援、ご声援のほど、よろしくお願いいたします。
MG長を務めさせていただきました、4年の林 華楓です。
リーグ戦期間、外部グラウンドでの練習や試合が増え、「あと何回このグラウンドに来るんだろう」「もしかしたらこれが最後かもしれないな」と思いながら遠征に行っていました。
そのたびに入部からここまでを振り返ると、どのグラウンドにもありえないくらい怒られた記憶ばかりで、情けなくて正直笑ってしまいました、、笑(先輩方には本当にたくさんのご迷惑をおかけしました。)
たくさんご指導いただいた先輩方には心から感謝しています。スタッフという立場でありながら、この4年間でいちばん怒られたのは私だったのではないかと思います。（決して誇れることではありませんが…）
引退ブログを書く日が来るなんて、怒られてばかりだった頃の私には想像もつかなかったでしょう。
そんな中で、部活を通して感じたことをここで少し振り返っておきたいと思います。まとまりのない拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
高校時代、女子部ではどの部活にも入らず、ひたすら帰宅部として遊んで過ごしていました。そんな中、大学に進学した先輩方の部活でキラキラした写真がSNSに投稿されているのを見て、憧れを抱いていました。
「大学に入ったら内部生は部活に入るのが当たり前」というような伝統もあり、「朝練だけなら夜は遊べるかも」という軽い理由で、親友と2人で入部を決めました。
そんな軽い気持ちで入部した私が週5の朝練に耐えられるはずもなく、入部当初はたくさん休んでいました。人見知りで先輩とも話せず、同期とも打ち解けられず、週に数回行っていた部活は“親友に会うためだけ”に行っていました。
そんな時、親友が部活を辞めました。
正直、2人で4年間一緒にやっていくつもりだったので、絶対に辞めてほしくなかった。でも、長い年月一緒にいたからこそ、この決断は変わらないと分かっていたし、止めることはできませんでした。
それからの部活は苦痛でしかなく、「何のために行っているんだろう」と思っていました。
毎日覚えることもたくさんあり、メニュー回しや試合でのタイマーなど、ひたすら割り振られるメイン。そんな中で、少しずつ同期に興味を持ち始めたのはこの頃だったと思います。（少し遅すぎるけど…笑）
どうやら私の同期はすごく熱量があって、毎日壁当てをしているらしい。詳しくは知らないけど…というくらいの興味でした。
そして迎えたサマー。決勝で早稲田に負けて、ものすごく悔しかった。
スタッフなのに、自分がプレーしているわけでもないのに、こんなに悔しいんだと思いました。同時に、自分の無力さも痛感しました。泣く同期を見て、私は涙を堪えることしかできなかった。
「こんなに一生懸命頑張る同期を間近で見てきたのに、自分は何をできたんだろう。泣く資格なんてない」と思いました。
苦しいこともたくさんあるけど、「まずは同期のために頑張ろう」と思えるようになったのはこの時からです。
サマーまではなんとなく行っていた部活も、そこからは同期MGとの差を埋めるために、ただただ必死に通いました。試合のタイマーもなかなか合格できず、もどかしい日々。そんな中、初めて後輩ができました。
正直、中高時代から年下と話すのは少し苦手で、やる気に満ちた後輩たちがたくさん入ってきた時は息苦しさもありました。みんながキラキラしていて、「すぐに追い抜かされてしまうんだろうな」と思ったのを今でも覚えています。
ちょうどその頃、部の制度も厳しくなり、忘れもしない2年の夏。
同期スタッフ4人揃って幹部に呼び出され、「やる気がないなら辞めてもいいよ」と言われました。
正直、「もう自分はいらないんだ」と思いました。自分なりに頑張っていた時期だったからこそ、悔しくてもどかしかった。今でも、帰りの電車の中で1人泣きながら帰ったのを覚えています。
同期スタッフもみんな心が折れかけていて、私もその一人でした。
部活を辞めるか本気で迷いました。今思えば、迷っていた時点で続けたい気持ちがあったのかもしれません。
毎日、じょうに今日話せる？って言われて、辞めるのを止めてくれたこと。同期ミーツでもずっと止め続けてくれたこと。優秀な後輩がたくさんいる中で、問題児の私を見捨てずにいてくれたこと。
部に自分の存在意義を感じていなかった私にとって、それが本当に嬉しかった。絶対にこんな同期を裏切れないと思いました。
MGは替えのきく存在かもしれないけれど、「私だから必要」と思ってもらえるように頑張ろうと思えたのは、この経験があったからです。
部活を続けると決めたものの、そこからの期間がいちばん苦しかった。残った2年MGは私ひとり。後輩に追いつかれないように、メインもタイマーも必死に合格を目指して、時には1年MGに混ざって仕事をしました。
今の3年生には情けない姿ばかり見せてきたけれど、みんなの存在があったからこそ、少しでも先輩でいたいと思って踏ん張れたんだと思います。本当に感謝しています。ありがとう。
スタッフは正直、「替えがきく存在」と思われがちです。
でも、「自分だからこそできる」と思って取り組むことが大切だと思います。
プレイヤーのように目に見える結果が出るわけではないから、モチベーションを保つのは大変ですが、日々メニューを覚えて、声を出して、自分のパフォーマンスをどう上げるか考える その積み重ねは、プレイヤーと何も変わりません。
頑張りって案外誰にも見られていないように感じるけれど、必ず誰かは見てくれているし、必要としてくれる人がいる。後輩スタッフには、心が折れそうになった時、このことを思い出してほしいです。
3年の夏、留学から帰ってきて今の2年生に初めて会った時、こんなに自分の意見をはっきり言える後輩は初めてで（笑）、来年度本当に自分がMG長でいいのかと不安になったのを覚えています。
美琴さんは決断力があって、自信に満ちていて、誰もがついていきたくなるようなスタッフ長でした。
私は組織の先頭に立つタイプではないからこそ、「どういうMG長になったらいいのか」「そもそも留学から戻ったばかりの自分を受け入れてくれるのか」と悩みました。
それでも日々過ごす中で、美琴さんのようにすべてを完璧にこなせる人ではないからこそ、後輩の意見をしっかり聞き、学年関係なく意見を言える“風通しの良い組織”にしたいと思って、この1年間MG長を務めてきました。
私が後輩として見てきた歴代MG長はもっと威厳があって、少し話しかけづらい印象でした。
それに比べれば、私はあまりにも親しみやすすぎたかもしれません。
でも、マネ反省の場で学年を問わず意見が出たり、もっとこうした方がいいと思いますと後輩が話してくれたりした時は、本当に嬉しかったです。
意見をはっきり言える後輩たちだったからこそ、1年間MG長を務めきれたのだと思います。本当に後輩には感謝しかありません。
また、今年度MG長に就任し、指導する立場になって初めて、「怒る」ということにどれだけ体力と覚悟が必要かを実感しました。
当時は正直反発する気持ちもあり、本当に生意気な後輩だったと思います。
私一人いなくても部活は回るし、1つ下には優秀な後輩がたくさんいる中で、見捨てずに向き合い、指導してくださった先輩方には感謝してもしきれません。
人生で幸運なことに、人間関係で悩んだことが一度もありませんでした。
小中高ともに、クラス替えのたびに「このクラス、メンツ最高じゃん！ラッキー！」みたいな（笑）、いつも仲の良い友達に恵まれていました。
そんな私がこの部活に入って初めて、人間関係で悩みました。何をしても怒られてばかりで、自分は嫌われていると思っていました。
でも、指導する立場になって分かったのは、「怒られる」ということは“向き合ってもらっている”ということ。
この4年間、たくさん怒られて落ち込むこともありましたが、後輩たちには「指導されるということは、見捨てられていない証拠」だということを、覚えておいてほしいです。
そんな波乱万丈（？）な4年間。血洗いの池に呼び出されたり、けんぽ、航空公園、駒沢公園で怒られたり……ここでは話せないほど色々ありました。
そんな私でも、この4年間でこんなに変われたのかと、我ながら驚いています。
この4年間を通して、私がいちばん伝えたいのは「自分と向き合うことから逃げない」ということです。
思い通りにいかない時、失敗した時、怒られた時、自分の弱さを認めるのは本当に苦しいことでした。
でも、そのたびに逃げずに向き合ってきたからこそ、少しずつ自分を変えることができたし、最後まで続けてこられたのだと思います。
努力しても結果が出ない日もあったし、報われないと感じる瞬間もたくさんありました。
それでも自分と向き合い続けることで、気づいたら周りの人に支えられながら成長していました。
この部活で過ごした時間のすべてが、今の自分をつくってくれた大切な経験です。
部活を続けていく中で、悔しいこと、逃げたくなることは何度もあると思います。
でも、そんな時こそ自分の弱さや足りない部分から目をそらさずに向き合うことで、少しずつでも前に進むことができると思います。
後輩のみんなにも、自分と向き合うことを怖がらず、一歩ずつ成長していってほしいです。
最後に感謝の言葉を伝えて終わろうと思います。
かすみさん、かんなさんへ
本当にたくさんご迷惑をおかけしました。あの頃の私はまだまだ未熟で、きっと私のせいで悩ませてしまったこともたくさんあったと思います。本当に申し訳ないです。
それでもたくさん指導してくださって、本当に感謝してもしきれません。お二人の姿を見てきたからこそ、最後まで頑張れました。改めて、本当にありがとうございました。
みことさん、もえかさん、まなさんへ
1個下がこんなに頼りない後輩で、本当に申し訳なかったです。私が怒られて落ち込んで帰ってきたときも、呆れながら明るく話しかけてくれたのが本当に救いでした。
留学から帰ってきたときも、「気まずいかも…笑」って思ってたのに、変わらず接してくれて助けられました、、笑 復帰してまた頑張ろうと思えたのは、御三方のお陰です。
MG三年生へ
まずは、いちばん長い間一緒に部活をしてくれてありがとう。勝手に同期みたいに接していました。きっと私が怒られてばかりだったから、頼りない先輩だったと思います。
それでもこんな私を慕ってくれて、そして何より、みんなが本当に仕事ができて、いつも心強かったです。
それぞれいろんな思いを持って部活してると思うけど、不器用なところも含めて、みんなが頑張ってるのは私がいちばんよく知っています。
来シーズンから任せても全然心配してないから、思いきりチームを引っ張っていってね。
MG二年生へ
留学から帰ってきて初めて2人に会ったとき、あまりにも関係ができてなさすぎて、正直ちょっと心配だった。
でもそんな心配とは裏腹に、2人とは一緒に過ごしたのが2年間だけなのに、不思議ともっと長く一緒にやってきたような感じがします。
たくさん遠征も一緒に行ったね、笑笑
2人は責任感があって、ハッキリ意見を言えるところが本当にすごいと思ってた。
2個下なのに、全然2個下じゃないみたいで尊敬してました。
これからもそのままの感じで、MG組織をどんどん底上げしていってほしいな。
MG一年生へ
まずは、何もわからないまま、こんなマネ長についてきてくれて本当にありがとう。
何度も面談したり話したりして、力になれていたかは正直わからないけど、毎日成長していくみんなの姿を見て、すごく嬉しかったです。
みんな素直だし、自分の意見をしっかり言えるところがあって、一年生からそれができるのは本当に強みだと思います。
これからタイマーに合格できなかったり、うまくいかないこともあると思うけど、その度にわたしが怒られすぎていたことを思い出して、笑同期みんなで支え合って頑張ってほしいな。
ずっと応援してます。
同期へ
本当にラクロスバカでうるさいし、モラルもないけど、めちゃくちゃ熱いし、注意し合えるし、あと優しい。
本当にいちばん感謝してます。そのラクロスバカさに何度助けられたことか。みんなのお陰で４年間続けることができました。ありがとう。
プレイヤーよりスタッフの方が怒られる学年って、なかなかないよね、笑。
たくさん迷惑もかけたと思うけど、私がいくら怒られても変わらず接してくれたこと、部活に行くのがしんどい日にも本当に救われてました。
けっこうドライに思われてるかもしれないけど、1年の最初、どこかの河川敷で日体に負けた日からずっと、みんなが負けると悔しいし、勝ったら最高に嬉しいです。
点を決めたら「よっしゃー！」って思ってます。あんまり口には出さないけど、笑。
4年間、MGとして支えながら、ずっとみんなを応援してます。
あと少し。絶対に一部にあがろう。
あやへ
入部した頃は、まさか2人になるなんて想像もしてなかったね。
女子部の時は同じクラスになったこともなければ、話したこともなかったから、こんなに話すようになるなんて思ってなかった。
お互い役職に1人で、正直不安だったし、苦しいことも多かったと思う。
でも帰り道一緒に帰ったり、意識調査で出た意見を相談したりして、笑。
あやがいてくれたからこそ、ここまで頑張れたなって思います。
一緒に同期スタッフとして頑張ってくれて、本当にありがとう。
じょうへ
ここで名前を出すか迷ったけど、ラクロス部でいちばん最初にできた友達だから、出しときます、、笑。
同期と仲良くできるようになったのも、全部じょうのおかげ。
なんで話すようになったのか本当になにも覚えてないけど、部活辞めたいって話した時、毎日のように「今日話せる？」ってLINEしてくれてたの、懐かしいな。
部活を続けるって決めたミーツのあとも、すみと3人で遊んだりして、じょうがどこまで考えてたかはわからないけど、その優しさに本当に助けられてました。ありがとう。
キューピッドになってあげたことだけは、感謝してほしいけどね、笑。
最後に、4年間ずっと支えてくれた友人たちへ。
部活をしている人も多くて、みんなそれぞれ悩みがある中で頑張っていて、そんな姿を見るたびに自分も頑張ろうって思えました。
私が悩んでいる時も、ただ話を聞いてくれて、この4年間であらためて友達のありがたさに気づきました。
本当にありがとう。
人に恵まれた4年間でした。
正直、楽しかったことより苦しいことの方が多かったけど、ラクロス部に所属したことを後悔したことはありません。
関わってくださったすべての方々に、心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
