—肯定—
日頃より学習院大学男子ラクロス部の活動にご支援、ご声援をいただいております、保護者の皆様、OBOGの皆様、学校関係者の皆様に、そして学習院大学男子ラクロス部に関わる全ての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。今後とも、ご支援、ご声援の程宜しくお願いいたします。
4年SSDMの吉岡楓賀です。
今年の引退ブログのバトンをきちんとアンカーまで繋ぐべく、
トップバッターという重責に耐えながら自分なりに頑張って書きました。堅苦しい話ではないので、ぜひ気楽に、温かい目で読んでもらえると幸いです。
「勇気は一瞬、後悔は一生」
みなさんはこの言葉を知っていますか?
自分は、なにか新しいことに挑戦するとき、判断に悩んだときにはこの言葉を頭に思い浮かべるようにしています。
ラクロス部での四年間の中で、自分のターニングポイントになった瞬間があります。
PLLクリニックに参加したこと、そして後日行われた試合です。
オフの日に遠方のグラウンドに足を運ぶのは気持ちが乗らない部分もあったが、当時自分のパフォーマンスがパッとしなかったことと、ここでどうにかして頑張らなければ今シーズンが終わるという焦りがあったことから、梅さんに話を持ってきていただいたPLLクリニックに参加することにしました。会場に着くと、意味のわからないほど体のでかい陽気なアメリカ人ラクロッサーがたくさんいて、ちょっと気圧されたが、せっかくきたんだから何か収穫を得ようと意気込んでグラウンドに向かいました。
PLL選手に対して、慣れない英語で、
「Give me tips 1on1!」と声をかけました。
すると、
「punch!punch、punch!!」
Fuga 「(?)」
何を言っているんだとその時は思いながらも、彼は真剣な顔をして自分に伝えていたので英語が不慣れで詳しく聞くことができなかったこともあるが、それ以上聞くわけでもなく、パンチかー、やっぱトッププレーヤーは違うなーなんて思ってました。

その週末にあった最強決定戦の日、1.1がうまくいかず、試合後スタスタと歩きながらグラウンドを去ろうとしているDFコーチの浅野さんを呼び止め、「うまく足でついていけないんですけど、どうすればいいですか」と聞くと、
「お前足でついてくことばっか考えてるけど、腕もあんだろ?手突き出せば足も自然と付いてくんじゃん?」
「あっ」
これは先日のPLL選手のアドバイス、Punchの和訳だ。とすごい自分の中で腑に落ちました。
それから、このことを意識しながら練習にのぞみ、それがきっかけになったのかどうかは実際定かではありませんが、自分の調子が次第に上がり、残りの最強決定戦とそれからの練習試合、さらにはリーグ戦まで全ての試合にフル出場をすることができています。
要するに、何が言いたいのかというと、
わからないものをそのままにしない。
できるようになる、成長するきっかけ作りを大事にしてほしいということです。
実際自分も、浅野さんに話しかけるのには勇気が必要だったし、話したことのないPLL選手に声をかけるのも勇気がいりました。貴也さんにプレー動画を見せて、これもっとこうした方がいいですかね?などの話をするために話しかけに行くのも最初はかなり緊張しました。
これはプレーだけでなく、グラウンド外の仕事をどうすればいいのかわからないとき、素直に先輩に、わからないので教えてほしいです、と聞くのも自分は大事だと思います。大前提、質問されて嫌な気持ちになる人はいません。実際、自分が集団塾の先生を4年間やった中で、積極的に質問をしてくる子であったり、わからないものをそのままにしないような行動をとる生徒には関心が強まるし、この子応援したいな、伸びるといいなと心の底から思うようになります。そして体感ですが、そのような生徒の成績は伸びていると感じます。こちら側も素直に、質問されて嬉しいな、自分頼られてるなと中学生相手ながらに喜びさえ覚えます。
なので後輩たちには、残りの期間、後悔することがないように、先輩やコーチにしつこいほど質問をして技を盗み、自分の成長に繋げてほしいです。
それと、持論ですが、これまで生きていて感じるのは、先輩やコーチに質問をすることで、2人で会話をするきっかけを作ることができて関係性が良くなり、自然と会話の中から自分がアドバイスをもらえるようになる気がしています。
なんなら、試合に出たい、どうしたら出れるのかわかんないなら、直接、「なんで試合に出してくれないんですか、自分には何が足りないんですか」とDFリーダーや、コーチに聞いてみても良いと思います。自分も大学3年生の春にあった武蔵との練習試合の日、その日出れなかった自分と浅野さんとの2人きりでの帰りの車で、「自分は何が足りないですかね」って勇気を出して聞いたら、
「逆に何が足りてるんだ?」
今すぐにでも車の外に出たかったが、気合いで会話を続け、何かこれという武器があると試合に使いやすい、1on1をもっと強くなってほしいなど、2人で真正面から話したあの時間は有意義なものになったと今では思います。
部活動に限らず選択に迷ったら勇気が必要な方を選んでほしいです。勇気が必要な選択を取ったとき、必ず自分にとって大切なものが得られると思います。その選択が自分にとって最善であったかどうかはわからないけど、その選択で得られるものは、自分が求めていたものよりも大事なものになると信じています。
大好きなDF後輩たちへ
村上の、先輩にも物怖じせずに堂々と発言できるその心臓の強さと、場の雰囲気を一撃で変えれるその大きな声は天性のものだと思ってます。その強みは残しつつも周りの意見にももう少し耳を傾けて、成長した姿が見られるのを楽しみにしてます。
井浦のそのポテンシャルの高さには嫉妬心さえ感じました。プレーの心配はしていないので残り1試合、力を貸してください。ミスしても先輩たちがカバーするので、困ったら一緒に出てる先輩たちに頼ってね。
ゆうせいの、「ここどうしたらいいですかね」と助言を求める姿勢と、相手の目を見るその真っ直ぐな瞳はゆうせいの強みだと思います。これからもそのスタンスをとり続けてほしいです。必ず成長するきっかけに恵まれると思います。渉外でも、相手の立場に立って考えてやってくれてるなってすごい感じてるし、安心して任せられてます。グラウンド内外問わず、直向きに頑張ってね。
はるとはちょっと気分が態度に出がちなところはあるけど、先輩の話を聞いて自分の中で噛み砕いて次のプレーに繋げているなって一緒に練習している中で日々感じています。もっと強気に人を動かす指示出していいと思うな、間違ってもいいからそれを擦り合わせる会話をたくさんしてほしいです。
たくはみんなから注意されたり怒られたりしてるけど、それは紛れもなく大きな期待の表れです。実際、たくの成長にはかなり焦ってるし、成長曲線の上がり方が凄まじいなと思ってます。先輩やコーチから指摘を受けたとき、多分納得がいかなかったり、モヤモヤしたりすることもあると思うけど、素直にそれを受け入れて自分なりに噛み砕き、改善できるように行動できるところは、たくの良さであり強みだと思ってます。世代No. 1ショーディー目指してるんだっけ?まじでなれると思う。
ゆうは基本静かで熱さみたいなのは感じにくいけど、裏で先輩にアドバイス求めにいっていたり、試合前に先輩にわからない部分を聞きにいっていたりするのはすごい大切なことだと思います。その姿勢を続けて成長した姿を見せてほしいです。
はるともの、怪我をしながらも一年生Gに対して、どう育成すればいいかを考えている姿には頼もしささえ感じました。伝え方が柔らかくわかりやすい上に、多分後輩からも話しかけやすいと思うから、後輩を引っ張ってってほしいです。「来年リーグ戦でゴール守ってる姿見せるので応援きてくださいね」って言葉、嬉しかったし忘れません。ご褒美用意しておきます。
むげんは、周りになんて言われても、自分がこれをやるって決めたことを実行するのは簡単じゃないし決断するのに悩んだと思います。勇気を出して決めたこと、自分にとって大事なものが得られると思うな。俺は応援してます。
ゆうき、ここで腐らずに練習を続けてほしいです。後輩たちに発展や指示を出してる姿を見た時はすごい頼もしかったです。毎日コツコツやり続けた先に見えてくるものはあると思うから、キツくなったらいつもそばにいるあいつらに支えてもらってね。いいやつらだから。
大井、洋輔、帰国して部活に戻ってきて活躍してる姿が見れることを期待してます。
せんじゅは、明らかに伸びてるし練習中の発展もちょっと長いなって思う時はあるけど、積極的に自分から出して、内容も前に比べて分かりやすく、後輩たちが頷いてる姿を見ると来年も大丈夫そうだなって安心するし、このまま引っ張っていってほしいなって思ってます。人一倍責任感が強いところと、一つのことをきちんとやり切ろうとするところは、せんじゅの強みだと思うから、最高学年だからと気を張って1人で背負いすぎず、でも自分からアクションを起こして信頼を掴んでいってね。
中野、なんか来年1人で背負おうとしてる風な感じを醸し出してるけど、浅井も江田もせんじゅもちゃんと頼れる同期なんだから、息詰まることなく引っ張ってってね。
江田はもっと自分の意思を示していいと思う。いつも味方に指示出してることは間違ってないし、パスも上手いし、良い声も出るし。もっと自信持って存在感出して、「来年は俺がずっと試合に出続けるからお前らごめんな」くらいの気持ちで、後輩ゴーリーたちをお願いします。自信に満ちたリーダーに人は付いてきます。
浅井、今年定着した可愛いキャラで、「これどうですか」とか、「これどうやってやるんですか」とか、「こうしたほうがいいのかな」とか、弟感全開で練習中に話しかけてる先輩はもういなくなるんだから、浅井には浅井なりの後輩との接し方があるんだから、時には厳しい言葉で後輩たちの手綱を握ってね。

浅野さん、2年間お世話になりました。褒められたことなんてほとんどなく、グラウンドに来る度に厳しい言葉をかけてくれたと思います。おかけで今では自信を持ってピッチに立って、堂々とプレーできています。最後まで欲張ることなく、自分のできることの範囲を広げ続け、その範囲内で最大限の力を出します。入れ替え戦、今まで教わった全てを出し切ります。
貴也さん、4年間お世話になりました。特に今年は多くコミュニケーションを取り、プレーやフォームについて指導していただき、一部オフェンス相手でも自信を持って接点を持てるようになりました。4年間怪我をすることなく練習メニューに抜けることなく入り続けることができたのは貴也さんのおかげです。入れ替え戦、成長した姿を見せます。
スタッフのみんなへ
夏の暑い日も雨の日も雪の日も、始発に乗ってプレイヤーよりも早くグラウンドに着いて練習の準備をしてくれて、怪我のケアをしてくれて、練習のデータを取ってくれて、練習時間外にも相手校の試合ビデオを撮りに外部グラウンドに足を運んでくれて、プレイヤーの要求にも答えてくれて、前日から誰が練習にいるのかを把握し荷物割り振りもしてくれて、モチベーションの上がるビデオやSNSを動かしてくれて、審判として走ってくれて、感謝の気持ちでいっぱいで頭が上がりません。今年一勝もできなかったね。それじゃなんのために支えてきたんだよってなると思います。ピッチに立ってるプレイヤーは感謝の気持ちを背負い死に物狂いで戦います。必ず勝ちます。
お父さんへ
4年間感謝の気持ちでいっぱいです。応援に来てくれるのと、家に帰ってからは興味津々に試合の話をたくさんしてくれるのすごい嬉しかったです。なにより休日の朝、なんなら平日の朝に雨が降っていたりしたら、「なんか雨の音で目が覚めちゃったから、駅まで送ってあげよっか?」と言ってくれるのことには頭が上がりません。そんな朝4時代に雨の音で目が覚める人なんているわけないのに。息子にそんなことが言えるお父さんに自分もなりたいなって思ってます。
お母さんへ
オフの日の朝や夜ご飯を食べているときとかに、部活の話を聞いてくれるのが実はとても嬉しかったし、悩んでいるときには心の支えになっていました。特に、何か選択に迷ったときや、判断したいのに勇気が出ないときとかに、お母さんは自分の気持ちを丸わかりしているかのように、自分の背中を押してほしい方向に押してくれます。いくつになってもお母さんに嘘は通用しなさそうです。家に帰って食べるお母さんが作る美味しい夜ご飯が大好きです。
感謝を書いていたら目がぼやけてよくスマホが見えなくなってきたのでこの辺にしておきます。
3年生まではリーグ戦に出てなくて、自分の代が来たと思って意気込んでたものの、a.b分けではbチーム。下級生が自分のポジションの枠を埋めるようにコンバートする事態。
そんな自分を、リーグ戦では相手校のスカウティングが1番序列高く評価し、警戒するなんて、誰が考えていたのでしょうか。いや、そんな人はいないでしょう。
特に足も速くなく、体も大きくなく、アジリティやウエイトの数値も秀でてない。持っているものは特にない選手だって、自分の体と向き合いながらストレッチと筋トレを続け、毎日考えながら弱点を克服し、怪我をせず週5どのメニューにも抜けることなく愚直に練習に取り組み続ければ、結果に結びつくと、
今、伸び悩んでいたり、モチベーションが上がらない、試合になかなか絡めない、そんな後輩の「明日がんばってみようかな」の背中を押せる、一歩足を踏み出す勇気が出る、そんな文章になっていたら嬉しいです。
楽しいことなんてほんの少しで、大部分はしんどかった。それでも、これまでやってきた4年間を、周りに支えてもらいながらも、自分の力で肯定することができてよかったです。
入れ替え戦当日、
俺からかけてこい。
絶対後悔させてやる。
意地でも後輩たちに一部の舞台を残してやる。
#77 吉岡楓賀



