
最近1部の試合を見ると思うことがある。
すげえ羨ましい。
去年まで居た1部ってこんな凄い場所なのか。
俺も1部で戦いたいな。
1部で勝つって死ぬほど嬉しいだろうな。
日本一を目指せるステージで戦いたい。
俺も今ならそこで戦える。勝負できる。
その舞台で試合をやらせてくれ。
でももう、俺は学生日本一を経験することも目標とする事も出来ない。
1部での勝利を味わう事も出来ない。
どこまでいっても、一部昇格が最高到達点。
後輩達には、こういう思いはして欲しくないな。
過去の自分を振り返ると、21チームでは、リーグ戦エキストラだけ出場して、ど緊張でミスして終わり。
俺って傲慢の割に、肝っ玉が小さくて弱い選手なんよ。
22チームは1勝もできず、2部自動降格。
フル出場で通算2得点。下手すぎた。
今、後輩達が感じてるであろう、リーグ戦独特の緊張、相手の4年生の覇気に焦りと怖さを感じた。
1番の後悔は、滉紀さんの夢を叶えられなかった事。
きっと人生で初めて尊敬し敬愛した先輩だ。
自分に出来る事は、滉紀さんの目指した日本一を目指せる環境、つまり1部昇格しかない。
可愛い後輩達に、ちょっとしたアドバイスを送るよ。
後輩達にとって多少参考になる選手になれたかなと思う。
俺はすごく学習院ぽい選手な気がする。
チビで身体能力も低い。ちょっとした長所、武器は持ってる感じ。
よく後輩に聞かれる。
「3年から4年にかけて何があったんですか?」って。
聞かれて今まで真面目に答えたこと1回も無いけど、ここには書いとく。
俺も昔、1年大会でちょっと活躍して、ユース選考会とかU21選考会に参加させて貰った。
いきなり、能力測定やらされて80人近く候補生がいる中で下から3番目、いきなりミニゲやらされて何が起きてるか分からず即落ち。うん、詰んだ。
でも今では、毎試合点取れるようになって、スカウティングでも警戒される。
俺が落ちたユース生達を見返せるようになったと思う。
振り返って1番重要だと思うのは、【焦り、貪欲さ、思考を止めない】
新チーム当初は死ぬほど焦った。梅さんの「同じ技術なら後輩を使うよ」という言葉が突き刺さった。
Bリーグで恭輝は3点取るし笑
すごく焦って、練習外で武者に1人でも行った。昼休み桐井と2人でシュー練もしたな。
梅さんにした技術的な質問の数は、誰よりも多い自信ある。
とにかく色んな人にアドバイスを求めて考えて実践した。
少しずつ、結果が付いてきて周りからの信頼を得られたと思う。
これで、チビで身体能力低くても翔馬参考にしたら?って
なってくれたら頑張ってきた甲斐あるなって思う。
つまり
現在地に満足せず、上を見て常に焦りを持つことが大事。
貪欲に、行動し考え続ける事が大事だよ。
でも焦って結果をすぐに求めたり、綺麗に決めにいく必要はない。泥臭く地道に続けてくと形になって綺麗になってくるから。
ラクロス部での活躍の仕方も十人十色。
勝つ為に、上手くなる為に、行動したなら無駄な事なんて1つもない。
これは、プレイヤーに限らず、もちろんスタッフも。
とにかく焦って、考えて、行動しろ。貪欲にな。
普段の練習で特にOF陣には、当たり前のように高いレベルを求めてたね。ミスしたら、本気で注意するし皮肉も言うし。グラウンドでは、学年関係無いとは言うものの、萎えたり、イラっとしたりムカつくことも多かっただろうな。
23チームでこれだけ主力として出場して、チームに貢献した経験はこれからのラクロス人生大きな糧となるはず。
梅さんと沢山会話して、吸収して上手くなれ。
言うのは簡単だけど、ミスしてもめげずに引きずらずに。
お前らには期待してるぜ。凡才の俺を超えてみろ。
裏切るなよ。
同期へ
まず、無職にしたのは正解だ。
役職を持って人の上に立つのは苦手だし、窮屈なのは性に合わないから。
伸び伸びやらせてくれたから上手くなれたと思う。
組織という面では、全然貢献できてないけど、
ラクロス面で少しはチームの力になれたかな。
個性しか無いメンバーだったけど、やり方は違えど、それぞれが勝つ為に同じ方向を向いてはいるよな。
自主練はちゃんとするし、筋トレも個人で勝手にやるし、就活休みなんてほとんどしてないし、怪我人に人権が無かったり、休みや遅刻を罵ったり、ミスを許さない感じとか。
お互いのラクロスへの気持ちを認めてるからこそ成り立った関係性だと思う。すごく楽しかった。
チームへの貢献の仕方も十人十色だったな。
スタッフとして支えたり、皆んながやりたくない事進んでやったり、時には友情よりチームを優先したり。
本気で勝つ為にやってくれて、手伝ってくれて。
俺じゃできないやり方で、今までチームを支えてくれて本当にありがとうな。
#1 金野翔馬

